フトアゴヒゲトカゲ飼育に必要なバスキング用品、なんで必要なのか真剣に考えてみた。

フトアゴヒゲトカゲ飼育に必要なバスキング用品、なんで必要なのか真剣に考えてみた。

爬虫類ペットとして、絶対の地位を誇るフトアゴヒゲトカゲ。

飼育方法もかなり確立されており、必要な器具もはっきりしている。

それぞれの道具の役目も大体わかっているが、何のためにそれが必要なのか、

ないとどうなっていくのか考えてみました。

きっかけはこなつの神経障害でした。

病院にこれから連れて行くので、原因はわかりませんが、フトアゴヒゲトカゲの神経障害の要因は様々です。

その際に改めて飼育環境を見直す中で、なぜその器具が必要か、ないとどうなるのか、真剣に考える機会があったので、書き記したいと思います。

バスキングライト(白熱球)

バスキングライトはその名の通り、フトアゴヒゲトカゲがバスキングをするためのライト

バスキングライト 、と書きましたが、バスキングに使用しているのはこの白熱球と後述の紫外線ライト。

紫外線ライトについては紫外線ライトコーナーで詳しく書きます。

バスキングという行為は、変温動物であるフトアゴヒゲトカゲが自身の体温をコントロールするためにおこなう行動。

バスキングライト により温められた、バスキングスポットで体温を上げる。

バスキングにより、トカゲが得ている効果

  • 体温調節
  • 消化促進
  • 昼夜のメリハリ(生活の規則性)

この白熱球は熱量が多く、赤外線を多く照射しています。

自然界のフトアゴヒゲトカゲはバスキングに太陽光を利用しています。

バスキングライト +紫外線ライトはその太陽光の代わりを務めています。

太陽光を再現するために

  • 赤外線
  • 紫外線

これらを最低限再現してあげる必要があります。

よって、フトアゴヒゲトカゲのケージにはバスキングライト と紫外線ライトの2つを設置してあげる必要があるわけです。

もしもこのバスキングライト がなかったり、生体に合っていないライトの場合。

  • 体温調整ができない(暑い、寒い)
  • 消化不良
  • 生活リズムの乱れによる不調

基本は体温がうまくコントロールできないために起きます。

人間も体温が1℃上がるだけで、熱っぽくなり体調が悪くなりますよね?

トカゲの体温も種類によって多少違いはあるようですが、37℃ほどと人間と大して変わりません。

フトアゴもいったん37℃と仮定すると、バスキングスポットが40℃くらいというのもなるほどと思えますね。

そして、40℃でのバスキングの結果、暖まりすぎたらクールスポットへいき37℃ほどまでクールダウンする。

しっくり来た気がします。

ちなみに、90cmケージで飼育している僕は、夏場は75W、冬場は100Wのバスキングライト を使用しています。(室内はエアコンで25〜26℃管理)

紫外線ライト

次はバスキングに使用するもう1種類のライト、紫外線ライトです。

紫外線ライトはその名の通り、紫外線を照射するライトです。

ではフトアゴにとって、紫外線はなぜ必要なのでしょう?

フトアゴが紫外線を浴びることで得る効果は以下のとおりです。

  • 骨格形成(カルシウムの吸収・脱皮)
  • 食欲の増進
  • 活動性の促進
  • 生殖活動の促進

ここでは紫外線の種類ごとに効果の説明をしたいと思います。

紫外線を照射するといっても紫外線にも種類があります。

  • UVA
  • UVC

大きく関わるのはこの二つです。

UVA

UVAは紫外線の代表のようなもので太陽光からの紫外線もUVAが多いです。

このUVAがフトアゴにもたらす効果は

  • 食欲増進
  • 脱皮の促進

です。どちらもフトアゴを元気に飼育巣上では不可欠な効果ですね。

UVB

UVBはフトアゴの飼育のなかで、最も重要な紫外線です。

UVBがもたらす効果は

カルシウムの代謝を促進する。です。

フトアゴの飼育において、餌を与える際にカルシウムパウダーを振りかけますよね?

これはフトアゴの骨格維持のためにカルシウムが必要なためです。

でも、カルシウムを摂取させるだけでは骨格は維持できません。

UVBを浴びることでカルシウムを代謝、吸収させてあげる必要があるわけです。

ではこのUVBを浴びることで、なぜカルシウムの代謝ができるのでしょう?

それはビタミンD3というビタミンの効果です。

爬虫類は体内のビタミンD3を使ってカルシウムを代謝します。

このビタミンD3を体内で生成するのに、昼行性のトカゲは紫外線を利用しています。

つまりUVBを浴びることで体内でビタミンD3を補っているわけですね。

逆に夜行性のヒョウモントカゲモドキなどはこの機能を生態的に持っていないので、餌から摂取させてあげる必要があります。(パウダー等を利用)

この重要なビタミンD3ですが取り扱いには注意です。

ビタミンD3は足りなくても、多すぎてもダメなんですね。

まずビタミンD3が足りない場合、ビタミンD3欠乏症になってしまいます。

神経障害などの症状が現れる可能性があります。

そして、カルシウムが代謝できず、恐ろしいクル病を発症するかもしれません。

主な要因は紫外線不足ですね。紫外線の当て方を見直しましょう(後述します。)

次はビタミンD3過剰症(多すぎる場合)ですが、これも同じく神経障害の要因になり得ます。

ビタミンD3はそれこそパウダーなど欠乏症の治療で処方された薬で補えるのですが、与えすぎるのもよくないというわけですね。

こういった紫外線以外からの摂取をする場合は、獣医さん等と相談しながら、用法要領を守って使用しましょう。

紫外線は目に見えないので、しっかり当たっていることを意識

先ほどの欠乏症の要因でもある紫外線ライト。しっかりと当たっているか今一度確認しましょう。

ケージの内部に設置している場合、おおよそ問題はないと思います。

しかし、僕も含めケージの上に設置するタイプの場合、しっかり当たる状態でしょうか?
例えば、上蓋も穴が細かいと、遮蔽物となって、ケージに届く紫外線量は少なくなっているかもしれません。

おなじく上蓋に暖突をつけている場合、これまた遮蔽物となっているので、注意が必要です。

対策としては

  • 上蓋の穴が大きいものにする(バーベキュー網などおすすめ)
  • 保温器具をムーンライトなどの保温球タイプに変更する

こうすることでケージ上に設置する紫外線ライトからしっかり紫外線を照射できるようになります。

また、爬虫類は紫外線を目で見ることができると言われています。

温度の選択と同様で、紫外線量も自分で良い場所を選んで移動したりしますので、紫外線量の勾配も付けれるとベターです。

私が行っている紫外線量の調整は

  • 上蓋の半分を製品の穴が細かいものにして遮蔽
  • シェルターや流木で影を作り避難場所を用意

こうして、紫外線が当たる量も意識したレイアウトをするとより、生体に優しい環境となりますね。

日光浴の際の注意点

フトアゴを部屋んぽさせる中で、日光浴をさせてあげる方もいらっしゃると思います。

なんだかんだと太陽が一番、器具は所詮再現で、本来は太陽でバスキングするのが一番ですが、注意点があります。

室内、ガラス越しの日光による日光浴では紫外線が当たりません。

ガラスを通してしまうと紫外線がほとんどなくなってしまうのです。

まぁ、人間にとっては紫外線って、それほどいいものではないですからね。。。笑

紫外線吸収もさせてあげる場合はベランダなどの屋外でさせてあげるとより良いと思います!

紫外線ライトの選び方

紫外線ライトはUVBの量で種類が分かれています。

私はレプティサンという紫外線ライトを使っています。

UVB10.0と15.0がありますが、今は15.0を使っています。

店員さん曰く、フトアゴであればどちらを使用しても問題ないとのことです。

まとめ

以上がフトアゴヒゲトカゲのバスキング用品とフトアゴの生態との関連についての説明でした。

バスキングというと、体温調節とかざっくりと必要なものと認識しがちですが、

掘り下げて考えるとフトアゴの生命活動のほとんどを支えるとても重要なもので、どのライトの効果も欠かせないのが分かりますね。

そしてそれを自身で放射する、太陽というものもまた、偉大ですね。

ではまた!