フトアゴヒゲトカゲ飼育で僕が用意したものをご紹介
- 2020.02.06
- フトアゴヒゲトカゲ
ブログを留守にしている間に爬虫類をお迎えいたしました。
今回はお迎えにあたり、経緯と用意した飼育設備をご紹介したいと思います。
少し長くなるかもしれませんがどうぞお付き合い願います。
経緯とモルフ
飼育のきっかけ
僕自身、爬虫類は昔から飼いたいと思っていたのですが、
奥さんが爬虫類苦手だと思っていたので、諦めておりました。
ある日いつものようにポリプの水槽用品を見に行くついでに爬虫類コーナーに寄ったのですが
奥さん「この子かわいい」
と言ったんですね、その爬虫類がフトアゴヒゲトカゲでした。
爬虫類に詳しいわけではなかったので、家に帰ってネットや、YouTubeでフトアゴヒゲトカゲについて調べました。
寿命は10年前後。
フトアゴヒゲトカゲはかなりポピュラーで飼育難度もそこまで高くないとあり、
この子なら初めての我々でも飼えるのではないかと思い、お迎えを決意しました。
モルフは?
モルフとは品種のことです。
同じフトアゴヒゲトカゲでも体色が赤だったり黄色だったり、皮膚が特徴的だったりと、様々な種類があります。
こう言った種類をモルフという名称で区別しています。
我が家でお迎えしたのが、イエローハイポトランスというモルフになります。
イエローは言わずもがな、黄色い体色のことです。
ハイポはハイポメラニスティックといい黒い色素が抜けている個体。
体色が鮮やかなものが多いです
トランスは簡単に言うと、目が黒い個体
これらの特徴を持ったのがイエローハイポトランスというモルフになります。
なまえはこなつちゃん。
果物の小夏からとりました。笑
用意した飼育設備
ここからはこなつの購入時に一緒に買って用意した、設備をご紹介します。
- ケージ
- 紫外線ライト
- バスキングライト
- バスキングストーン
- 暖突
- パネルヒーター
- サーモスタット
- 流木
- シェルター
- ウォーターディッシュ
- 餌入れ
- ピンセット
- カルシウムパウダー
- 床材
こうやって並べてみると多いですねぇ・・・
フトアゴヒゲトカゲは必要な設備が多く、個々がそれなりにお高いので、
初期投資は結構かかります。
僕らは個体の価格も合わせて12万くらいかかりました。
ネットで揃えればもっと安いと思います。
個体と同時購入であったのと、店の方が親切だったので、店で全て揃えました。
ではひとつひとつ紹介します。
ケージ
僕は90cmのガラスケージを購入。ReptiWILDの90cmガラスケージです。
フトアゴヒゲトカゲの体長は大人で尻尾含め40〜50cmになります。
60cmのケージでも飼育は可能ですが、90cmはほしいところです。
このケージ、前面がスライドガラスなのですが、簡単に取り外せないので、
前面ガラスの掃除が結構大変です。
そう言ったメンテナンスのしやすさも重要なポイントでしたね。。。
紫外線ライト
フトアゴヒゲトカゲは自身の骨格維持でカルシウムを摂取と紫外線を浴びます。
カルシウムは後述するカルシウムパウダーで与えます。
紫外線については太陽を浴びさせることで紫外線を照射できます。
しかし、毎日太陽が出るわけでもないので、紫外線用のライトを使用します。
僕はお店の人オススメのレプティサンを購入しました。高かった。。。
バスキングライト
フトアゴヒゲトカゲというか爬虫類は変温動物です。
変温動物とは自分で体温を維持せず、外気温に合わせた体温になる動物。
僕たち人間は多少の寒暖差があっても体温を35度〜37度で維持できますよね?
そういった体温維持可能な動物は恒温動物といいます。
変温動物であるフトアゴヒゲトカゲの温度管理は最も大事な要素です。
温度低下はそのまま体温低下を招くわけですからね。
野生のフトアゴヒゲトカゲは日光浴をすることで、
紫外線で体を作り、太陽のあったかさで体温を維持しています。
紫外線の代わりが紫外線ライト、太陽のあったかさの代わりが、バスキングライトです。
150wを購入しましたが、夏場はもう少しW数が低いのに変えるかも。
温度が上がりすぎても良くないので。
バスキングストーン
バスキングストーンはバスキングライトの直下に置く、主にお腹を温めるためのストーンです。
バスキングライトで石を温めてその上にフトアゴヒゲトカゲが乗ることでお腹が温まるという寸法です。
平らな石であればOKです。
ほかにもレジンでできたロックシェルターや流木も同じ用途で使用可能です。
一応この三つは試してみて、僕はストーンで落ち着きました。
このレポートは別記事で紹介します。
暖突
ケージ全体の保温器具です。
特にバスキングライトは太陽の代わりなので、夜は消灯しています。
その間ゲージ内の温度を保つため保温器具が必要になります。
僕は暖突を購入しました。
他にも選択肢としては保温球という赤いライトもあります。
フトアゴヒゲトカゲは赤いライトを認識できないという話もありますが、
ほんとかどうかわからないし、夜不気味そうだったので、やめました笑
基本的には後述のサーモスタットを利用し、ケージの気温が一定以下になれば暖突を使用するように設定しております。
パネルヒーター
通称パネヒ。こちらも保温目的です。パネルヒーターは基本的につけっぱなしにしています。
暖突と、パネヒはケージの片側に集中させており、暖かい場所と、そうでない場所を用意してます(温度勾配をつける)
そうすることで、フトアゴヒゲトカゲは好きな温度の場所を自分で選んで過ごすことができます。
サーモスタット
これはあった方がいいです。
サーモスタットとは温度計で測った気温に合わせて電源をON/OFF制御してくれる便利な電源ハブです。
僕は温度制御と時間制御両方できるタイプのものを使用しています。
設定は以下で落ち着きました。
06:30〜19:00 時間制御電源ONで以下を点灯
バスキングライト
紫外線ライト
時間制御ON(昼)のときはケージが28℃以下の時暖突をON
時間制御OFF(夜)のときはケージが26℃以下の時暖突ON
流木
野生のフトアゴヒゲトカゲは半樹上性で、木の上で生活する側面もあります。
その習性に合わせて大きめの流木を設置しました。
流木って買うと結構お高いんですよね。
近くに川もないし、購入しました。
我が家のこなつは流木が大層お気に入りで、
基本流木とバスキングストーンを行き来しております。
上下の立体活動も促せていいですよ!
我が家のこなつは気に入りすぎて逆に動かなくなった気もしますが。。。笑
シェルター
レジンで作られたシェルターです。
隠れ家にと思って設置しましたが、まったく使っていただけません。
今は流木の土台として大活躍中(笑)
ウォーターディッシュ
水入れです。
ほんとかどうか分かりませんが、
フトアゴヒゲトカゲは水入れの水を認識できないから飲まないらしいです。
たしかにこなつも水入れから水を飲んでいるのを見たことがありません。
なので、基本温浴時か野菜から水分を摂取させています。
個体によっては水入れからゴクゴク飲む子もいるらしいので、
高いものでもないし、買うに越したことはありません。
餌入れ
餌入れは銀バットを使ってます。
洗いやすいし、縁があるので餌が散乱しにくい。
個人的には結構おすすめです。
ピンセット
餌を直接与える際に使用するピンセットです。
虫や餌入れに張り付くバナナなどはピンセットで与えています。
特に食いつきのいい餌は手で与えると噛まれてしまうきけんがあります。
普通に血が出るのでご注意!!
またピンセットも竹など口が傷つかないタイプのものを使用してあげましょう。
カルシウムパウダー
フトアゴヒゲトカゲの骨格維持に欠かせないのがカルシウムパウダーです。
良し悪しは分からないのでお店のお勧めのマルベリーCaを使用しています。
餌に振りかけて(ダスティング)餌と共に摂取させます。
3ヶ月経過現在問題ないので、これからも使用していきます。
カルシウム不足はクル病を引き起こす
このダスティングを行わずカルシウムが足りないと
骨格がおかしくなってしまうクル病という病気になってしまいます。
治らないし、見た目も痛々しく、生活に支障を来たす恐れもあるので注意しましょう。
床材
飼育時は床材にクルミの殻を砕いたウォールナッツサンドを使用していました。
今はコクシジウムという虫がうんちにいることがわかり、
治療中ということもあり、清潔さ重視でペットシーツを使用しています。
フトアゴヒゲトカゲは穴を掘る習性もあるらしいのですが、
たしかにウォールナッツサンド時代はガサガサ掘ってました。
なので、できれば治療が終わったら戻してあげたいと思ってます。
まとめ
以上が我が家のフトアゴヒゲトカゲ飼育環境のご紹介でした。
フトアゴヒゲトカゲは個性も豊かなので飼育しながら環境を作ることになります。
最低限用意するならば、
- ケージ
- バスキングライト
- 紫外線ライト
- 保温器具(暖突やパネルヒーター)
- できればサーモスタット
- 床材
- 水入れ
- 餌入れ
があれば飼育は可能でしょう。
うちのこなつのように流木が好きな子もいれば
シェルターに篭るのが好きな子もいるので
ここから個性に合わせた環境を作ってあげられると良いですね。
まだ、お迎えして3ヶ月ですが、いろいろあったので、レポートしていきたいと思います!
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